鈴の音
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2011年 11月号

<冬の血圧上昇に気をつけましょう>
 気温が低くなると血圧が上がり気味になります。血圧が上昇すると脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。今月は寒い季節の血圧についてお話ししたいと思います。


<寒さによる高血圧>
 なぜ気温が下がると血圧が上昇するのでしょうか?それは、寒くなると末梢血管が収縮するため、体は強い圧力をかけて血液を流そうとするからです。また、体温低下を防ぐため、交感神経が興奮し、代謝が活発になり、血圧が上昇します。冬になると寒さという刺激により高血圧の傾向が生じます。

<寒い場所への移動に注意>
 冬場に血圧が急上昇するのはどんな時でしょう? 「睡眠中にトイレへ行く」「寝床から起きてすぐ活動する」「薄着で屋外へ出る」などがあります。これらに共通することは、暖かい場所から寒い場所へ急に移ることです。急激な温度変化は血圧の急上昇を招きます。そのため、脳卒中や心筋梗塞を起こす要因となり、とても危険です。

<血圧の日内変動>
 ところで、血圧は一日の内で一定ではなく、ある程度の幅で高くなったり低くなったりしています。これを血圧の日内変動といいます。一般的に血圧が低いのは睡眠中で、高いのは日中の活動時です。特に起床時は、体の活動を活発にさせようとするため、血圧が急に上昇する傾向があります。脳卒中や心筋梗塞などは、起床時から午前10時ぐらいの間がもっとも起こりやすいといわれています。これは、血圧の急上昇が主な原因と考えられます。

<急な血圧上昇を防ぐために>
 睡眠中の安静時から起きて活動するために血圧が上昇することはある程度仕方のないことですが、注意しなければならないのは、血圧の急上昇です。急な血圧上昇を招かないために、以下の点に注意して、寒い冬を過ごしましょう。
  1. 冬の夜寝ていてトイレに行くときは、必ず暖かい上着を羽織る。
  2. 朝起きたらすぐに動かずに、布団の中で体をほぐしてから起きる。
  3. 外出するときは、きちんと服を着て暖かくしてから外出する。
特に、普段から血圧が高めの人は、少しの寒さでも血圧が上がってしまうので十分な注意が必要です。