鈴の音
バックナンバー:  
2011年 12月号

<内服薬の服薬方法>
 皆さんは薬をきちんと服用出来ていますか?昔ならどの薬も毎食後に服用すればよかったのですが、近年様々な薬が開発され、服用方法も薬によって異なって来ました。どんな服薬方法があるのかおさらいしてみましょう。


<服薬方法はどのように決められているのでしょう?>
 一般的には下記の4つの服薬方法があります
  • 食前:食事を摂る前30分以内。
  • 食後:食事が終って30分以内。
  • 食間:食事の2時間後。
  • 就寝前:床に入る直前。
 昔は服薬方法のほとんどが食後に設定されていました。これは解熱鎮痛薬などによる胃を荒らす副作用を軽減するための服薬方法でした。今では一部の薬を除き、胃に負担がかかる薬は少なくなりました。それでも食事を基準にしている理由は、薬を服用するタイミングの目安として最もわかりやすいからです。最近では何時に服用するか服薬時間を指定される薬もあります。ですから、「食事を摂らないから薬も飲まない」のではなく、決められた時間になったらコップ1杯くらいの水で薬を必ず服用するようにしましょう。

<食事に影響する薬の服用方法は?>
 薬によっては食事の影響を受ける薬もあります。こうした薬は厳密に食事の前や後の時間を決められています。どんな服用方法があるか、みてみましょう。
  • 起床時(朝起きてから食事を摂る30分以上前):骨粗鬆症の薬など、食事と一緒に服用すると薬効成分が食物に吸着されて体内に吸収されない薬の服用方法です。起床後の空腹時にコップ1杯くらいの水で服用し、30分以上は横にならないで水以外の食物は取らないようにしましょう。
  • 食前30分:吐き気止めなど、薬効が現れてから食事を摂らせるための服薬方法です。薬効が現れる前に食事を摂ると、吐いてしまう恐れがあるからです。食事の30分くらい前に服用します。
  • 食直前(食事の5分くらい前):糖尿病薬など低血糖の副作用を起こさせないための服用方法です。また、胃腸に先回りしてリンや糖などの栄養素の吸収を押さえる薬の服薬方法でもあります。
  • 食後30分:毒素の吸着薬など、併用薬の薬効を損なわないために併用薬の服用から30分くらいあける服薬方法です。併用薬の薬効成分は服薬後30分くらいで吸収されるので、併用薬は食直後に服用することになります。

薬は正しく服用しないと十分な効果が発揮されません。服薬方法を確認しましょう。