鈴の音
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2012年 3月号

<お薬手帳>
 皆さんは薬局で、「他に服用しているお薬はありませんか?」と、聞かれた事があると思います。薬の名前はカタカナ文字が多くて覚えるのも大変です。実際、毎日服薬しているのに薬の名前を正確に言える人は少ないのが現状です。そんな中、薬局では「お薬手帳」という便利なものをお作りし、患者さんへお渡ししております。今回は「お薬手帳」について紹介したいと思います。


<服用薬をチェックしてもらうために>
 診察の時や薬を渡される時に服用薬の有無を聞かれるのはなぜでしょう。薬には相互作用があり、一緒に服用すると効果が強く出たり、逆に弱くなったりする場合があります。また、薬の名前が違っても含まれる成分が同じものもあります。いま飲んでいる薬があれば、安心・安全に薬を飲むために、飲み合わせを必ずチェックしてもらいましょう。そのためには、薬の名前を正確に記録したものがあればとても便利です。「お薬手帳」はそんなニーズに答えるため誕生した便利グッズのひとつです。

<お薬手帳に記入することは>
 薬局ではお薬手帳へ「薬の名前」や「飲む量」、「飲み方」、「服用する際の注意事項」などを記入します。それ以外にも様々な項目を患者さん自身で自由に記入して使って頂く事が出来ます。
例えば、
・薬を飲んでからの病状や体調の変化。
・日々の血圧の値や検査の値。
・食べ物や薬にアレルギーがある方はその内容。
・薬で副作用が出た事があればその記録。
・医師や薬剤師への質問事項。

これらの記録があると、疾患状況の把握に役立ち、治療を進めてゆく上で様々なアドバイスを受ける事が出来ます。どんな小さな事でも気になる事があれば記入するようにしましょう。

<毎回同じ薬を飲んでいるけど>
 「毎回同じ薬を飲んでいるし、他に薬を飲んでいないからお薬手帳は必要でない」と、考える方もいると思います。たしかに、毎回同じ薬局で薬をもらっていれば、患者さんの記録は残っているので心配はありません。しかし、「かかりつけの病院が休みの時に具合が悪くなって、他の病院に救急でかかる時」や「出張先や旅行先で具合が悪くなった時」、あるいは、「昨年の震災時のように避難先などで薬をもらわなければならない時」など、いつもと違う薬局で薬をもらう事があるかもしれません。そんな時、お薬手帳があれば常用薬のチェックが出来て非常に役に立ちます。また、お薬手帳に毎回記録する事は、「どの薬をいつから飲み始めたか」や「薬の効き目はどうなのか」などがわかり、次回の受診日などへの記録にもなります。

是非、お薬手帳を、保険証や診察券と一緒に携帯し、利用して下さい。