鈴の音
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2012年 5月号

<一般名で記入された処方せん>
 4月から処方せんの様式が変わったのにお気づきでしょうか?厚生労働省は医療費の削減を進めるため、ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用を推奨しています。今回の診療報酬の改訂では、少しでも多くの後発医薬品が容易に調剤出来るように、処方せんの様式が変更されました。その中で、もっとも大きく変わったのが、処方せんに薬の名前が一般名で記入されるようになった事です。今回は、医薬品の一般名についてお話ししたいと思います。


<薬の名前ってたくさんあったの?>
 医薬品には大きく分けて2種類の名前があります。一つは「商品名」で、もう一つは「一般名」です。例えば「ガスター」という胃薬は商品名です。「ガスター10」という名前で市販されています。医療用医薬品では処方せんに「ガスター錠10mg」や「ガスターD錠20mg」などと書かれて来ますが、これはすべて商品名なのです。一方、ガスターの一般名は「ファモチジン」という名前です。実は、一般名「ファモチジン」の医療用医薬品は粉薬などの剤形違いを含めると、いろいろな製薬会社から80種類以上も日本で販売されています。その中で「ガスター」は先発医薬品ですが、それ以外のものはすべて後発医薬品です。

<処方せん調剤のルール>
 薬局で調剤をする場合、処方せんに書かれた医薬品以外のものを渡す事は出来ません。これまで、処方せんには「商品名」が書かれて来ました。例えば「ガスター錠10mg」と書かれていたら、その商品を調剤しなければなりませんでした。患者さんが値段の安い後発品を希望した場合は、処方医に変更許可を得なければ調剤して渡すことが出来ませんでした。4月からは一般名で「ファモチジン錠10mg」と書かれてくれば、患者さんが先発医薬品の「ガスター錠10mg」を選ぶ事も出来ますし、いろいろな製薬会社から発売されている後発医薬品の中から調剤する事も出来るようになりました。

<一般名で記入された処方せんをもらったら>
 患者さん自身で先発医薬品か後発医薬品かを選ぶ事が出来ます。先発医薬品と後発医薬品の大きな違いは価格です。例えば、先発医薬品の「ガスター錠10mg」は一錠28.6円しますが、後発医薬品は一錠15.2円〜9.6円です。詳しい価格差は、薬剤情報提供書に記載されていますので、薬を選ぶときの参考にして下さい。  すべての医薬品に後発品がある訳ではありませんが、薬局では、品質等に問題のない安全な後発医薬品をご用意しております。

詳しくは薬剤師まで遠慮なくご相談下さい。