鈴の音
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2012年 6月号

<塗り薬は正しく使いましょう>
 皮膚が「赤くなった」、「ただれた」、「痒い」など、皮膚のトラブルに見舞われた人は多いと思います。そんな時、使用する薬に「塗り薬」があります。でも、その塗り薬の使い方は間違っていませんか? 今回は、塗り薬について見ていきましょう。


<ステロイド外用剤>
 湿疹や蕁麻疹、あせも、虫さされ等、外部からの刺激が原因となり、免疫細胞が活性化して起こる炎症を鎮めるのに有効な塗り薬です。局所的な部分への短期間の治療にはとても有効ですが、広範囲の治療や長期間の使用には副作用のリスクが大きいので注意が必要です。作用の穏やかなものは市販されていますが、強力なものは医師の指導のもとで正しく使用しなければなりません。

<非ステロイド外用剤>
 急性の皮膚炎に有効で、炎症を鎮める作用があり、広範囲に使用出来ます。ステロイド剤よりも効き目が穏やかで、長期間使用する事もあります。しかし、炎症の根本を治す力はない上、免疫反応を活性化させて症状を悪化させる場合もあります。数日間使用してもなかなか良くならない場合や次第に悪くなってきた場合は、使用を中止して医師に相談して下さい。

<抗真菌剤>
 水虫やタムシ、カンジダなどの真菌(カビ)が原因の皮膚疾患に使用されます。かゆみ等の皮膚症状は湿疹などと似ていることが多いので、皮膚科で診断を受けてから治療を開始しましょう。再発しやすいので症状が改善しても原因菌を死滅させるまで、しばらくの間使用を続ける必要があります。

<抗菌剤>
 トビヒやニキビ、毛のう炎など、黄色ぶどう球菌などの細菌が原因で起こる皮膚疾患に使用されます。内服薬と塗り薬を併用することもあります。かゆみを伴うことが多いので、ステロイド外用剤を使用したくなりますが、症状を悪化させてしまうので使用してはいけません。

<抗ウイルス剤>
 水疱瘡や帯状疱疹、ヘルペスなど、ウイルスによる皮膚疾患に使用されます。はじめ皮膚に赤い発疹が出来て、2〜3日経つと水泡が出現し痛みやかゆみを伴います。ステロイド外用剤は症状を悪化させるので使用禁忌です。初期症状の時点では内服薬との併用が効果的ですので、すぐに皮膚科を受診しましょう。

皮膚疾患の初期症状は一見するとどれも同じ様な症状に見えるので、専門医の診断が不可欠です。 塗り薬は、疾患原因を突き止めた上で、正しく使用するようにしましょう。