鈴の音
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2012年 9月号

<秋の花粉症>
 暑さが一段落してしのぎやすい季節を迎えたのに、こんな症状が出ることはありませんか?
「目が痒く涙が止まらない」「鼻水やくしゃみが出る」「咳が出てなかなか治まらない」等々・・・
これらの症状は風邪に似ていますが、もしかしたら「花粉症」かもしれません。「えっ?秋にも花粉症があるの?」と、思われるかもしれませんが、春のスギやヒノキの花粉症と同じぐらい秋も花粉症で悩む人が多いのです。「秋の花粉症」とはどんなものか見てみることにしましょう。


<原因は?>
 秋の花粉症の原因になるものは、ブタクサやヨモギ、セイタカアワダチソウ、イラクサ、カナムグラなどの草本植物です。これらの植物は道ばたや空き地に普通に生えていて、9月〜11月に開花期を迎えます。それらの花粉を吸い込むことで、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が起こります。また、植物以外にも花粉ではありませんがダニなどのハウスダストも原因になります。秋は暑い夏に繁殖したダニなどの死骸が大量に出る時期でもあります。秋晴れの乾燥した日など、これらハウスダストが舞い上がり、吸入してしまうことで花粉症状が出ることがあります。

<スギ花粉との違いは?>
 スギやヒノキの花粉は、高い木の上から花粉をまき散らすことで、上空の風に乗って数十キロ先まで運ばれてゆきます。それに対して秋の花粉症の原因植物は高さが2メートルくらいしかなく、飛散範囲もせいぜい数十メートルくらいです。従って、春の花粉症の様に症状を訴える人が広範囲に広がるのと違い、秋の花粉症は狭い範囲に限定的にしか見られません。そのため、季節の変わり目の軽い風邪と思い込み、症状を長引かせてしまいがちです。

<対策は?>
 予防法としては、散歩などで原因植物の生えている草むらなどに近寄らないことです。また、スギ花粉などと違い、家の中まで花粉が入ることは少ないので、窓を開けて部屋の掃除を行い、布団などの寝具を干したりしてダニなどのハウスダストを除去しましょう。
 薬物療法としては、春の花粉症と同様に抗アレルギー剤の服用や点眼薬、点鼻薬の使用で症状を押さえることが出来ます。花粉症状を放置して重症化すると、ぜんそくなどの原因にもなりますので、症状が出たら耳鼻咽喉科などへ早めに受診しましょう。

花粉症は春だけではありません。秋にも花粉症があること知って、普段から注意しましょう。