鈴の音
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2012年 10月号

<腸内環境を整えよう>
 今年の夏は例年以上に暑かったせいか、涼しい秋を迎えても「食欲が出ない」「胃腸の調子がイマイチ」と、言う人が多いのではないでしょうか? 今回は、食欲の秋を迎え、腸内環境について述べたいと思います。


<善玉菌と悪玉菌>
 人の腸内には、ビフィズス菌などの善玉菌とウェルシュ菌などの悪玉菌が入り交じって存在します。いわゆる、腸内細菌とよばれるもので、数百種類以上が知られています。腸内環境が良好で健康な時は、これらの腸内細菌はバランスを保ち、食べ物をアミノ酸や脂肪酸、グリセリンに分解し、腸管から血液の中に吸収させるという重要な役割を担っています。

<腸内細菌のバランスが崩れると>
 腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が多くなると、食物はきちんと消化されないまま腐敗し、有毒なガスや毒素を発生します。そして、腸管からこれらの毒素が血管に吸収されてしまうと、血液が汚れ、組織細胞に炎症を生じたり、そこからウイルスが発生したりして、蕁麻疹や喘息等の多くの病気の原因となります。

<ビフィズス菌の働きは?>
 ビフィズス菌は腸内の食物の消化を助け、腸の運動を活発にし、腸内環境を整える働きをします。また、免疫などの防御機構を刺激し、悪玉菌の毒成分生成を抑える働きもしています。食生活の乱れや疲労の蓄積などで体の免疫力が低下すると、ビフィズス菌の防御機能も十分働かなくなり、悪玉菌が増加し、腸内環境が悪化します。また、ビフィズス菌は常に補給しないと、腸内から減ってしまう傾向があります。「食欲減退」や「胃腸の調子が悪い」ことは、ビフィズス菌の減少による腸内環境の変化が原因かもしれません。

<ビフィズス菌を増やし、腸内環境を整えるには?>
 ビフィズス菌はヨーグルトなどの乳製品や、味噌や漬け物などの発酵食品に多く含まれています。ビフィズス菌を増やすには、日頃から食べ物による供給が不可欠です。ただし、大量に摂ったからといって、急に増えるものではありません。摂取したビフィズス菌の多くは胃酸などで腸に届く前に死滅してしまうからです。従って、ビフィズス菌を増やすためには、乳製品や発酵食品を毎日継続的に食べることが重要です。また、大豆オリゴ糖はビフィズス菌のエサとなることが知られています。大豆製品を積極的に食べることで、腸内のビフィズス菌を育て、健康な腸内環境を整えましょう。