鈴の音
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2013年 3月号

<骨粗鬆症>
 骨にはタンパク質やリンなどとともに、たくさんのカルシウムが含まれています。しかし、骨に含まれるカルシウムなどの量(骨量)は30歳をピークに年齢とともに減ってゆきます。そして骨量が減少すると、骨の中の構造が壊れ、骨は非常にもろい状態になり、折れやすくなります。この状態が骨粗鬆症です。


<骨も新陳代謝をします>
 骨は一度作られるとずっとそのままの状態と思われがちですが、皮膚と同様絶えず作り替えられています。骨の構成成分であるカルシウムは、食事によって摂取され、腸で吸収されて血液中に入り、骨に運ばれ骨が作られます(骨形成)。その一方で、骨はしなやかさを保つために、古くなった骨の成分を壊し(骨吸収、骨破壊)、新陳代謝を行っています。また、からだの中のカルシウムの約1%は骨や歯以外の細胞や血液中に存在して、神経や筋肉の興奮、あるいは血液凝固などで非常に重要な役割を果しています。そのため、血液中のカルシウムが足らなくなると、不足分を骨のカルシウムで補うことになります(骨吸収、骨破壊)。
 このように、骨はからだを支える他に、カルシウムの貯蔵庫としての役割を担い、骨は作られる一方で絶えず破壊を繰り返しています。骨量の減少は、このような骨形成、骨吸収のバランスが崩れた結果なのです。

<どうして骨量が減るの?>
 歳をとるとともに、からだの中のホルモンが変化するために、骨量が減少します。とくに、閉経後の女性は女性ホルモンの減少に伴い急激に骨量が減少します。そのため、女性は男性より骨粗鬆症になる危険性が高く、より若い年齢から骨粗鬆症が見られます。また、高齢者では淡泊なものを好み、食事量も減ってくることから、カルシウムの摂取量が減りがちです。

<生活習慣で骨粗鬆症を予防>
  1. 牛乳や乳製品はなるべく毎日とりましょう  カルシウムは吸収されにくい栄養素ですが、牛乳はその中でも最も吸収率が高く、40〜50%吸収されます。牛乳が苦手なら、チーズやヨーグルトがおすすめです。また、豆腐などの大豆製品もカルシュウムの摂取に効果的です。
  2. ビタミンDや良質のたんぱく質もあわせてとりましょう  これらはカルシウムの吸収を助けてくれます。ビタミンDはマグロ、鮭、レバー、干ししいたけなどに多く含まれますが、日光にあたれば体内でもつくられます。良質のたんぱく質とは、リジン(魚介類、肉類に多い)やアルギニン(鶏肉、にんにくに多い)などです。
  3. 運動も大切  筋肉運動によって骨組織に刺激を与えることで、カルシウムが効率よく利用されます。手軽な運動にはウォーキングが一番です。毎日30分程度無理のない運動を心がけましょう。また、日光にあたることでビタミンDの生産にも役立ちます。