鈴の音
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2014年8月号

<ミネラル>
 健康を維持するために欠かせないものにミネラルがあります。必要量は、タンパク質や脂質、炭水化物などと比べると少量ですが、体内で作り出すことが出来ないので、食物から摂取するしかありません。今回はミネラルについて取り上げてみましょう。


<必須ミネラル>
 必須ミネラルは健康維持に欠かせないミネラルの事です。カルシウムやマグネシウム、カリウム、リン、ナトリウム、塩素など比較的必要量の多い元素と、鉄、亜鉛、銅、マンガン、コバルト、モリブデン、セレン、ヨウ素、クロムなど必要量の少ない微量元素があります。

<ミネラルの役割は?>
 ミネラルは酵素と結びついて、食物の消化・吸収、老廃物の排泄、エネルギー生産などの、生命活動に必要なあらゆる化学反応(代謝)を手助けします。これらの役割は、ビタミンと似ていますが、ミネラルの場合は単独でなく相互にバランスを取りながら代謝を助けています。

<ミネラルバランスの具体的な例は?>
・カルシウムとマグネシウム:
 骨や歯を丈夫にするだけでなく、筋肉収縮や神経の興奮や緊張を緩和する働きがあります。この働きには、カルシウムとマグネシウムが2対1から3対1のバランスが重要です。たとえば、マグネシウムが不足してこのバランスが崩れると、筋肉の収縮がスムーズにいかなくなったり、精神的にイライラしたり怒りっぽくなります。

・カリウムとナトリウム:
 カリウムは細胞内の余分なナトリウムを排泄して血圧を正常に保っています。ナトリウムが過剰になりバランスが崩れると、血管の平滑筋細胞が過剰反応を起こし、高血圧の原因になります。また、カリウム不足により心筋細胞内にナトリウムが増加すると、心筋の働きに異常が生じて不整脈や心伝導障害を引き起こします。

・鉄と銅:
 銅は血液中の酸素供給に重要なヘモグロビンと鉄の結合を手助けし、貧血を予防します。銅が不足すると、たとえ鉄が十分にあっても貧血は解消できません。

<ミネラル摂取の注意点は?>
 偏食をなくし、バランスのよい食事を心がけていればミネラルは不足することはないと言われています。特に魚介類や海草類は、ミネラルが豊富なので、日頃から食べるように心がけましょう。ただし、ナトリウムについては取りすぎの傾向があり、過剰摂取は高血圧の原因になっています。高血圧の人のナトリウムの1日の目標摂取量は食塩量にして 6g 未満なので、日頃から塩分を控えめにすれば、ナトリウムの取りすぎを避けることが出来ます。

バランスのよい食事でミネラルもバランスよく取りましょう